おとり捜査に賛否両論！FBIが巻き起こした逮捕劇に容疑者たちが起訴を起こす？

みなさんはFBIについてご存知でしょうか？名前だけなら知っているけど大体警察みたいなモンでしょ？とお考えの方も多いでしょう。結論から言うと少し相違点があります。FBIは、「Federal Bureau of Investigation」の略称で、日本の法務省で言うと司法省の中にある組織の1つです。そして、犯罪を取り締まるレベルにも違いがあります。警察は事件が起きた場所にある自治体が担当することになっていますが、FBIは主にテロやスパイなどの国家レベルの犯罪を取り締まっています。そして、一般の犯罪が起こっても規模が大きくなったり、州またぎで発生すればFBIの出番となります。このようなことから警察とFBIの間には関係性に溝があるそうです。
こんなFBIが2015年2月に、かの有名な「Playpen」という児童ポルノサイトを摘発しました。いつものパターンであればこのサイトを閉鎖するのですが、FBIは今回敢えてその手段を取りませんでした。そしてFBIが取ったある行動とは…？

違法な児ポサイトを囮に…

違法な児童ポルノサイトを敢えて閉鎖しなかったFBIの目論見とは、違法なエロい動画や画像をアップロードしている野郎たちをとっ捕まえることでした。そのためにFBIはこのポルノサイトにウイルスを仕込みました。その結果、約100人ほどの逮捕・起訴に成功したのでした。犯罪者を数多く捕まえられて大成功！かと思いきや、このような囮捜査には賛否両論が巻き起こっているようです。そして逮捕されてしまった容疑者たちは、このようなやり方は違法だと喚き出した結果、起訴をしました。そして担当弁護士も「FBIはさっさと閉鎖すべきエロサイトを利用し、違法なエロ動画を流通させることを促進させた」と主張しました。
さらにFBIはロリコン野郎たちと捕まえることだけでなく、サイトの高速化して使いやすくしてしまう有能さを発揮しました。その結果、FBIが管理をしていた2週間の間で、週に1万1000人ぐらいだったPlaypenへの訪問者は5万人にも増え、サイトの登録は3割マシ、ユニークユーザーは300％も上がりました。そして肝心の違法なアップロード数ですが、動画が200、画像が9000枚、そして1万3000ものポルノリンクがサイトにアップロードされていました。
悪を利用しさらなる悪を逮捕するFBI。彼らのやり方は少々ダーティーかもしれませんが、犯罪者を放っていくよりはマシでしょう。