皆さんこんばんは!
エックスビデオ日本一の管理人でございます。
日本では到底考えられないような悲しい事件がイスラム教国のパキスタンで起こりました。セルフィー(自撮り)写真をソーシャルメディア上で公開して賛否両論を巻き起こし有名人となっていた女性が、実の兄弟によって殺されました。殺害されたのはカンディール・バローチ(本名:ファウジア・アジーム)さん26歳。バローチさんは自国の社会的なタブーに真っ向から対抗しようとしてパキスタンの若者を中心に称賛されていた一方、保守派からはかなりの批判を浴びていたといいます。
パキスタンでは年間に1000人もの女性達がいわゆる名誉殺人の犠牲になっていると言われています。犠牲者は親族の意に反した行動を取り、親族に不名誉をもたらすと見なされた女性たちです。女性を殺せば社会での地位を回復できると考えられてるみたいです。今年に入っても女性が焼き殺される悲惨な事件が3件も起きています。ある女性は見合い結婚を受け入れず、自分で選んだ男性と結婚したので母親に火を付けられました。別の女性は友達の駆け落ちに手を貸したとして殺害されました。また、妹が自宅の門の内側から男性に話しかけていたことが殺害のきっかけになった事件も起きています。ほんのささいな理由で多くの女性達が殺されてる事実に驚きます。セックスしたとか、場合によってはレイプされてしまった女性が名誉殺人の犠牲になることすらあるといいます。
今回の被害者、バローチさんはインターネット上に公開した映像の中で思わせぶりな態度を取ったり、ときには肌を露出したりすることもあったため、イスラム教やパキスタンの規範から逸脱しているとして保守派から怒りをかうことも多かったそうです。バローチさんは命が脅かされていると発言していて、記者会見ではパキスタンから出ることを考えていると話していました。パキスタンの非営利団体は「女性に対して先鋭化が起きている。宗教的に過激になっているだけではない」と話しています。先鋭化とは、はっきりとものを言う女性をテクノロジーやインターネットを使って攻撃することだそうです。パキスタンでは名誉殺人の加害者はたいていが家族です。法律には、加害者を許すことを認めるイスラム教に基づく条項があるため、名誉殺人の加害者は処罰を受けないことも多いそうです。政府はこの法の抜け穴をふさぐと約束していますが、これまでのところ必要な法案は議会に提出されていないそうです。
結婚相手を選ぶ権利すら女性にないことが多いパキスタン。日本人の感覚では考えられない国が世界に存在することを忘れてはいけません。