ニセ売春サイトが大革命！フランスが買春禁止法案を可決したワケ

日本で問題となっているセックスワーカー問題。日本では18歳以下の女の子とセックスをすると罰則をされますが、18歳以上はお咎めなしという状況。風俗においてもヘルス嬢や回春マッサージ嬢たちと交渉次第で本番が出来てしまいます。
またこれら以外でも、いわゆる“ヌキなし”のリフレ店が問題となっていますね。現役の女子高校生を雇ってお客さんとエロいことをしている店がどんどん取り締まられてします。
このような問題は日本だけでなく世界的にも問題になっています。そんな中、フランスが2016年4月に買春禁止法案を可決。これまでは、売春、買春が合法とされていました。1946年に売春宿が禁止されてから、売春婦達は街中で客引きを開始。そしておよそ60年もの間この状況は続き、2003年に当時のサルコジ内相は治安を回復させる一環として売春婦が目立つ場所での客引きを禁止させました。しかしこの件は非常に線引が曖昧なもので、“売春行為はいいけど目立つ所で売春をするな”というものです。このようなことから、フランス人の売春婦は殆ど姿を消したものの、外国人の売春婦が増えるという事態に。約8割は外国人の売春婦で、アフリカや東欧から違法な手順で入国してきた女性たちがセックスワーカーとして働かされることになっていました。そして規制強化を続けていくと、政府の目から逃れるためにどんどん深い場所に隠れていき、犯罪の温床になっていきました。
こんな歴史を紡いできたフランスが売春をついに禁止にしたのは、とあるサイトに影響を受けたと言われています。果たしてどんなサイトなのか…

国を動かすほどの実態

大手広告会社McCannパリ支社はフランスのNGO団体「Le Mouvement du Nid」とタッグを組み、売春を軽く考えている市民に売春婦の悲惨な末路を伝えるキャンペーンをすることに。同社が制作したのは、一見どこにでもありそうな売春サイト。複数の女性の写真が掲載されているページがあるのですが、サイト上に載っている女性は全て死亡しています。どう死亡したのか。それは彼女たちを金で買った男たちに刃物でメッタ刺しにされたり、ひたすら殴られたりしたのです。こんな出来事を知らない男たちは、このサイトで気にいった女性に電話を掛けます。しかし、女性はこの世にいません。では誰が出るのか？応対するのは同社の従業員で、その女性に起こった悲惨な出来事を電話で伝えます。大雑把なものではなく、どんな男にこんな風に殺されましたというディテールな部分まできっちり教え込むらしいです。
このサイトはフランスで大きな話題を呼び、メディアでも大きく報道されました。これからのフランスのセックスワーカー事情から目が離せませんね。